漢方というのは、東洋哲学から派生したものなので、身体のバランスをとることで免疫を上げ、病気のいやな症状を軽減したり、結果的に健康で長生きすることができる医療であると思われます。
さらに、先生と患者さんが同じテーブルで一緒に解決策を考えるという相互関係も非常に大事にされています。
その極意は、「肝心要」「肝腎要」という2種類の 「かんじんかなめ」に代表されると思います。
漢方特に中医学で語られている、肝、心、脾、肺、腎、という概念は、その単独の働きも重要ですが、お互いの相互関係も大事になってきます。
いくら、血液を増やしても流しても、免疫やパワーをあげたりしても、要らないものを尿や便で出したり、汚れてる血液を解毒したりしないと、健康は守られるものではありません。 確かに、西洋医学は、科学の粋を極めた論拠で固まられていて、薬剤師の立場としても論理的には納得するものであります。
でも、それだけで癌や子宝や生活習慣病が治っていくと考えられません。身体の細胞の基となるのは、食事を主とした生活習慣と考えられるし、医療だけが健康な生活の柱になるとも思われません。
西洋医学と漢方と食事などの生活習慣、そしてストレスをどう軽減するかなど、健康に生活していくには、様々な要因があると思われます。
その中で、漢方の位置づけは、症状の軽減と命を長らえる、この2点しかないかもしれません。
症状の軽減には、西洋医学の薬とのコラボレーションも必要だし、命の問題は、哲学、心理学、宗教なども絡み合っていくこと多々存在します。
われわれ漢方に従事している者は、その点も含め、そして目の前のお客様の笑顔を求めていくことが、極意かもしれません。
乱筆乱文で失礼いたしました。 |